ウィーンの奥座敷、ヨーロッパの秘宝と謳われる名劇場 待望の北海道初上陸!
総勢180名による傑作オペラの世界!
スロヴェニア・マリボール国立歌劇場
ビゼー 「カルメン」 (原語上演・日本語字幕付)
タイトル | スロヴェニア・マリボール国立歌劇場「カルメン」 |
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日 時 | 2014年6月7日(土) 3:00pm開演(2:30pm開場) |
会 場 | ニトリ文化ホール (旧北海道厚生年金会館) |
料 金 |
S ¥16,000 (会員 ¥15,000) A ¥13,000 (会員 ¥12,000) ※未就学児の入場不可 |
出 演 |
※最終的なキャストは当日発表させていただきます。またキャストの一部は変更となる場合がございますので予めご了承ください。
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コード | [Pコード] 216-771 [Lコード] 17219 |
1991年に独立したスロヴェニア共和国は、西にイタリア、北にオーストリア、南東にクロアチア、北東にハンガリーと国境を接し、古くからヨーロッパ文化・交易の交差路としての役割を果たしてきた地にあります。
マリボールは人口11万ほどの小都市ですが、その芸術的なレベルの高さが認められ、2012年ヨーロッパの文化首都に選ばれております。ウィーンの奥座敷にあるヨーロッパの秘宝と謳われ、名劇場として知られるスロヴェニア・マリボール国立歌劇場は、質の高い内容のオペラを上演し続け、オーストリアやイタリアから、耳の肥えたオペラファンも数多く訪れております。
今回北海道初上陸となる札幌公演の演目は、ビゼーの傑作「カルメン」、管弦楽団、合唱団、バレエ団を含め、総勢180名からなる迫力の舞台をお楽しみいただきます。
カルメンを演じるオクサナ・ヴァルコヴァは、ボリショイ劇場での活動に加え、ヨーロッパ各地の大劇場で主要な役を演じ、2012年にはメトロポリタン歌劇場でもデビュー、ゲルギエフ指揮の新演出「エフゲニー・オネーギン」に出演する等目覚しい活躍ぶりで、「カルメン」歌いの大器登場として国際的な注目を浴びております。
演出は、フランス出身のフィリップ・アルロー。パリ・オペラ座、バイロイト音楽祭、ミラノ・スカラ座、ウィーン国立歌劇場で多数の作品を手がけ、映画のような劇的な効果を生む舞台演出で観客を魅了、いままさに旬の演出家と言われております。ご期待ください。
【あらすじ】
舞台は19世紀のスペイン、セビリヤのたばこ工場前の広場。連隊の伍長ドン・ホセは、故郷に帰って許婚のミカエラと結婚することを夢見るまじめな男。そんなホセの前に、奔放なジプシー女のカルメンが現れた。ホセを気に入ったカルメンは、男たちの前で媚態をふりまきながらホセに近づき、花を投げつけて去る。ホセはカルメンに危険な匂いを嗅ぎ取りつつ、花を懐にしまう。喧嘩騒ぎを起こして逮捕されたカルメンを見張るよう命じられたホセは、カルメンに誘惑されて彼女を逃がし、営倉送りになってしまう。一ヵ月後、営倉から出てきたホセは、酒場でカルメンに逢う。だが、再会もつかの間、帰営のラッパに腰を浮かすホセに、カルメンは怒りを爆発させる。そこへ上司のスニガが、カルメン目当てに現れたので、嫉妬心を燃やしたホセは皆と一緒にスニガを拘束。連隊に戻れなくなったホセは、カルメン達ならず者の仲間入りをする。だが、カルメンのような女をつなぎ止めておくのは無理な話だった。カルメンは間もなく、闘牛士のエスカミーリョと恋に落ちる。彼女の心変わりを知ったホセは、エスカミーリョの闘牛の日、会場に現れたカルメンに復縁を迫るが、拒まれて逆上し、隠し持ったナイフを彼女の胸に突き立てる。
【カルメン】
◆オクサナ・ヴォルコヴァ (メゾ・ソプラノ)
ベラルーシ共和国ミンスク出身。グリンカ国際コンクール、ドボルザーク国際コンクールなどに優勝して、国際的に注目を集めボリショイ劇場に所属した。2010年には同劇場のツァーに参加してロンドン・ロイヤルオペラ及びマドリッド王立劇場に客演した。
2012年にはメトロポリタン歌劇場に「リゴレット」マッダレーナ役でデビュー。続けて「カルメン」タイトルロールのカバーを務め、さらにゲルギエフ指揮の新作「オネーギン」ではオリガ役で念願のアンナ・ネトレプコとの共演を果たしている。
力強い歌唱と美しい容姿が相まって理想的な「カルメン」役として注目を浴び、メトロポリタン歌劇場だけでなく、マリインスキー劇場、テアトロ・コロン、ラトヴィア国立歌劇場などが彼女の「カルメン」を予定している。
【ドン・ホセ】
◆ヤベ・トメ・フェルナンデス (テノール)
ファニーチェ歌劇場など主にイタリアの歌劇場で活躍中。ボローニャ歌劇場では、「椿姫」アルフレード役で大成功を収めた。端正な顔立ちと相まって人気急上昇中。
◆アリヤシュ・ファラシン (テノール)
「カルメン」ドン・ホセ役、「椿姫」アルフレード役などでスロヴェニア国内や海外のフェスティバル、オペラハウスに客演し活躍している。
【エスカミーリョ】
◆ジャック・グレッグ・ベロボ (バリトン)
バイエルン州立歌劇場、ドレスデン国立歌劇場と契約し、多数のオペラに出演。
チョン、ミョンフン、レヴァイン、メータといった指揮者と度々共演している。
◆ヨジェ・ヴィディツ (バリトン)
マリボール歌劇場専属ソリスト。レパートリーに「オネーギン」タイトルロールや「魔笛」パパゲーノなどがあり、国内外の著名な指揮者やオーケストラと共演している。
◆フィリップ・アルロー Philippe Arlaud (演出)
ストラスブール国立劇場高等演劇学校にて、演出、舞台美術、美術史を学んだ。
1982年以降、ヨーロッパ・アジア・米国にて、演出家、プロデューサー、舞台美術、照明デザイナーとして活躍。
パリ・オペラ座、ストラスブール歌劇場、バイロイト音楽祭などで「ドン・ジョヴァンニ」「タンホイザー」「トリスタンとイゾルデ」などの演出、舞台美術、照明を手がけた。
オーストリアで芸術家に贈られる最も名誉あるヨーゼフ・カインツ・メダルを2度授与された。歌劇と演劇の演出を得意とし、多くの劇場から高く評価をされる。また、演出の特徴としては、舞台の上で映画の様な劇的な効果を生む演出を得意とする。
絵画的で、色彩豊か、尖った視覚効果を有す世界を創り、観客を輝かしく荘厳、爽快、生き生きし、かつ、音楽色豊かな世界にいざなう。2007年3月~2012年7月にかけて、オーストリア・フェルトキルヒ音楽祭の芸術監督を務めた。日本では、新国立劇場でジョルダーノ《アンドレア・シェニエ》・オッフェンバック《ホフマン物語》(共に2005年)、シュトラウス《アラベッラ》(2010年。衣装:森英恵)を演出、その幻想的な舞台で日本の聴衆を魅了した。