日本とフィンランド国交樹立100年を記念して贈るピアノ協奏曲の夕べ
舘野泉&ラ・テンペスタ室内管弦楽団
タイトル | 舘野泉&ラ・テンペスタ室内管弦楽団 |
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日 時 | 2019年5月27日(月) 7:00pm開演(6:30pm開場) |
会 場 | 札幌コンサートホール Kitara大ホール |
料 金 |
S ¥6,500/A ¥5,500/B ¥4,500(税込) ※車椅子席 ¥4,500(オフィス・ワンで取り扱い) ※未就学児の入場不可 |
出 演 | 舘野泉(ピアノ)、 エーロ・レヒティマキ(指揮)、ラ・テンペスタ室内管弦楽団(コンサートマスター:ヤンネ舘野) |
曲 目 | ●ジャン・シベリウス:『ラカスタヴァ』(恋する人)●エイノユハニ・ラウタヴァーラ:『フィンランド神話』●ペール・ヘンリク・ノルドグレン:左手のためのピアノ協奏曲第3番~小泉八雲の“怪談”による『死体にまたがった男』●ペール・ヘンリク・ノルドグレン:弦楽のための交響曲●光永浩一郎:左手ピアノと室内管弦楽のための『泉のコンセール』 |
リンク | |
コード | [Pコード] 136-244 [Lコード] 11418 |
日本とフィンランド国交樹立100年を記念して、両国を拠点に50年におよぶ国際的な音楽活動を続けてきたピアニスト舘野泉とラ・テンペスタ室内管弦楽団との共演によるコンサートが開催されます。
舘野泉は、2002年フィンランド第2の都市タンペレで行われた演奏会中に脳溢血で倒れるも不屈の精神で復帰を遂げ「左手のピアニスト」としてのあらたな世界を切り拓いてきました。80歳を迎えてなお、意欲的なプロジェクトに取り組み、多くの人々に感動と勇気を与え続けております。
ラ・テンペスタ室内管弦楽団は、舘野泉の息子であるヤンネ舘野がコンサートマスターをつとめる結成20年のオーケストラで、ヘルシンキ・フィル、フィンランド放送響、ラハティ響、オストロボスニア室内管等フィンランドの主要オーケストラや国外で活躍する選りすぐりの若手演奏家で構成され、そのエネルギッシュで透明感のある演奏が高い評価を得ております。
今回の記念コンサートでは、フィンランドの作曲家ノルドグレンと日本の作曲家光永浩一郎が、それぞれ舘野泉のために書いた2つの作品を柱にピアノ協奏曲の夕べをお楽しみいただきます。
舘野泉 Izumi TATENO (ピアノ)

1936年東京生まれ。60年東京藝術大学首席卒業。64年よりヘルシンキ在住。68年メシアン・コンクール第2位。世界各国で行った演奏会は3500回を超え、世界中の聴衆から熱い支持を得る。02年脳出血により右半身不随となるが、04年「左手のピアニスト」として復帰。シベリウス・メダル(2006年)、旭日小綬章受章(2008)、東燃ゼネラル音楽賞本賞(2012)ほか受賞歴多数。
2006年左手作品の充実を図るために「舘野泉左手の文庫(募金)」を設立。以降、積極的に委嘱作品を発表し続けている。2012年以降はウィーン、ハンガリー、フランス、エストニア、ヘルシンキ、モンゴルなどで海外公演を行う。左手ピアノ音楽の集大成「舘野泉フェスティヴァル~左手の音楽祭2012-2013」を開催。
2014年ベルリン、2015年パリでのリサイタルを行なう。80歳傘寿記念公演は東京・福島・ヘルシンキで行なわれ、いずれも全聴衆総立ちのスタンディング・オベーションで讃えられた。著書「ひまわりの海(求龍堂刊)」「命の響」(集英社刊)「絶望している暇はない」(小学館刊)ほか。CD「サムライ」(エイベックス・クラシックス)は『レコード芸術誌』の特選盤に選ばれる。左手シリーズ楽譜出版(音楽之友社)。
南相馬市民文化会館(福島県)名誉館長、日本シベリウス協会最高顧問、日本セヴラック協会顧問、サン・フェリクス=ロウラゲ(ラングドック)名誉市民。
エーロ・レヒティマキ Euro Lehtimäki (指揮)

エーロ・レヒティマキ(1989年生)は2016年のトゥルク音楽祭でマリインスキー歌劇場管弦楽団を指揮して一躍注目を集めた期待の新星である。2017年はタピオラ・シンフォニエッタ、ラハティ交響楽団、キュミ・シンフォニエッタ、オウル・シンフォニア、クオピオ市立管弦楽団などにデビューした。
2010年から、ヨルマ・パヌラの元で指揮を学び、2016年春にシベリウス音楽院を卒業した。またウィーンでオーケストラとオペラ指揮をヨハネス・ヴィルトナー、シメオン・ピロンコフ、コンラート・ライトナーに師事したほか、ワレリー・ゲルギエフのマスタークラスやハンヌ・リントゥ、ペトリ・サカリに私的に学んだ。
指揮を学ぶ以前には、ヘルシンキ音楽院をクラリネットおよびバス・クラリネットを学び、卒業した。2013年以来、イーッティ音楽祭のレジデンス・クラリネット奏者を務め、不定期にソリスト、さまざまなーケストラの奏者として活躍している。またサックス奏者としてビッグバンドや劇場で演奏している。また指揮者、音楽家としての活動の傍ら、アールト大学で音響学を学んでいる。
ヤンネ舘野 Janne Tateno (コンサートマスター/ヴァイオリン)

1975年フィンランド・ヘルシンキ生まれ。ヘルシンキ音楽院にてシルッカ・クーラー、オルガ・パルホメンコ、シカゴ芸術音楽学院にて森悠子に師事。98-07年オウルンサロ音楽祭(フィンランド)、08-10年セヴラック音楽祭(フランス)に出演。
05年シューベルティアーデたんばのシンボルアーティストとして出演。07年オウルンサロ音楽祭(音楽監督・舘野泉)の日本版をプロデュース。現在、ヘルシンキを拠点とするラ・テンペスタ室内管弦楽団のコンサートマスター、音楽監督を務める他、山形交響楽団第2 ヴァイオリン首席奏者、森悠子主宰の長岡京室内アンサンブルでの出演やアルゼンチンタンゴの演奏を中心に東北、東京、関西、九州など日本各地でのソロ、オーケストラ、室内楽演奏など、フィンランドと日本、二つの祖国において幅広い活動を展開。
2010年東京文化会館でのリサイタル、2011年山形交響楽団とのコンチェルト共演、2015年ヘルシンキにてW.ケンプのヴァイオリン・コンチェルトの演奏。それぞれに好演、高評を得る。
ラ・テンペスタ室内管弦楽団 La Tempesta Chamber Orchestra

ラ・テンペスタ室内管弦楽団は、97年フィンランドの若手演奏家によって設立された実力派の室内弦楽アンサンブルです。ヘルシンキ・フィル、フィンランド放送響、ラハティ響、オストロボスニア室内管など、フィンランドの主要オーケストラや国外で活躍する選りすぐりのアーティストで構成されています。
首都ヘルシンキでは「日本・フィンランド修好80周年記念演奏会」への出演をきっかけに自主コンサート、室内楽公演、CDレコーディング、そして、学生のためのコンサート、室内オペラなど、積極的に演奏活動を行っています。昨年20周年を迎えました。
レパートリーは、古典作品に加え、吉松隆作品の初演や、武満徹、ノルドグレン、シェーンベルク、バルトークなどの現代作品にも積極的に取り組んでおり、定評を得ています。
特に舘野泉が音楽監督を10年つとめた夏の音楽祭/オウルンサロ国際音楽祭では、“メインオーケストラ”として活躍し、音楽づくりへの純粋真摯な姿は感動的で、彼らの演奏する曲目はいつでも話題となりました。更に、オウル市では市創立400年を祝う演奏会を行っています。
エネルギッシュで透明感あふれる演奏には定評があり、指揮者や共演者から絶大な評価と深い信頼を得ています。