去り行く時代に深い思いを込めて奏でる心の歌
天満敦子ヴァイオリン・コンサート「ねむの木の子守歌」
タイトル | 天満敦子ヴァイオリン・コンサート「ねむの木の子守歌」 |
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日 時 | 2019年6月30日(日) 1:30pm開演(1:00pm開場) |
会 場 | 札幌コンサートホール Kitara大ホール |
料 金 |
全席指定 ¥4,000 [税込] ※車椅子席 ¥2,000(オフィス・ワンで取り扱い) ※未就学児の入場不可 |
出 演 |
天満敦子(ヴァイオリン)、勝呂真也(ピアノ) |
曲 目 |
●アダージョ(J.S.バッハ)●白鳥(サン=サーンス)●カンタービレ(パガニーニ)●タイスの瞑想曲(マスネ)●ホーム・スイート・ホーム(ビショップ)●ツィゴイネルワイゼン(サラサーテ)●ねむの木の子守歌(山本正美)●中国地方の子守歌(岡山県民謡)●この道・城ヶ島の雨(山田耕筰・梁田貞)●夏の思い出(中田喜直)●浜辺の歌(成田為三)●旅人の詩(小林亜星)●過ぎ去りし日々(小林亜星)●花は咲く(菅野よう子)●落葉松(小林秀雄)●故郷(岡野貞一) |
リンク | |
コード | [Pコード] 143-316 [Lコード] 11355 |
第47回日本レコード大賞企画賞を受賞した天満敦子のCD「ねむの木の子守歌」は、美智子皇后が作詞した心和む子守歌として知られるタイトル曲をはじめ、「夏の思い出」「この道」等、懐かしい日本の歌を集めたアルバムです。天満敦子の新境地として話題となり、その後、天満が日本の歌を数多く取り上げるきっかけともなりました。
今回は、このアルバム収録曲を中心に、ヴァイオリン名曲と日本の歌からなるプログラムが用意されました。去り行く時代、移り行く日本の風景に思いを込めて、天満敦子が奏でる心の歌をお届けいたします。
天満 敦子 (ヴァイオリン) Atsuko Temma, Violin

東京都出身。6歳よりヴァイオリンをはじめ、小学校時代、NHK・TV「ヴァイオリンのおけいこ」に出演。講師の故江藤俊哉氏に資質を認められて音楽家への道を志した。東京芸術大学在学中に日本音楽コンクール第1位、ロン・ティボー国際コンクール特別銀賞等を受賞して注目を浴びる。海野義雄、故レオニード・コーガン、ヘルマン・クレッ バースらに師事。
1992年「文化使節」として訪れたルーマニアで、「ダヴィッド・オイストラフ以来の感激」(同国文化大臣)と高い評価を受け、公演は空前の成功を収めた。翌年この訪問が縁で巡り会った同国の「薄幸の天才作曲家」ポルムベスクの「望郷のバラード」を日本に紹介、以後この作品は天満敦子の代名詞とさえ言えるほどのクラシック界異例の大ヒット曲となった。憂いをおびた美しい旋律とともに、曲に秘められたエピソードも話題をよんだ。
これまで多数のCDを発売。「望郷のバラード」との巡り合い10周年を記念して2003年秋に発売された「Balada(望郷のバラード)」は高い人気を得て、ロングセラーを記録している。2004年1月放送の「吉岡秀隆シルクロード浪漫」(東海テレビ開局45周年記念特番)では小林亜星が作曲したテーマ曲の演奏を担当。同時にCD「シルクロード浪漫」を発売。2005年12月「ねむの木の子守歌」が第47回日本レコード大賞企画賞を受賞という栄誉に輝いた。
2006年9月には"旅へのロマン"をテーマにしたCD「ツィゴイネルワイゼン」を、2007年6月には"愛"をテーマにしたCD「愛のあいさつ」をリリースし、これらもまたベストセラーを記録している。
また2005年、2008年には東京芸術大学時代の同級生、小林英之(オルガン)と共演してCD「祈り」、「祈りⅡ」を録音。これらのCDも評判を呼んで大ヒットを記録した。
2011年に母の故郷・南相馬が被災してからは“日本うた”に心の傾斜を深め、CD「ふるさとのうた」を翌年、「旅人のうた」を2015に制作、感動を呼んでいる。
天衣無縫、個性味あふれる語り口と、ステージにおける強烈な自己投入が、彼女の魅力と言われるが、その裏に秘められた深い譜読みと、絶えざる研鑽の日々を知る人は少ない。
東邦音楽大学大学院教授。松本市四賀音楽村村長。
使用のヴァイオリンはアントニオ・ストラディヴァリウス晩年の名作。
勝呂 真也 (ピアノ) Maya Suguro, Piano

国立音楽大学ピアノ科卒。横井正子、池澤幹男、阿部富美子らに師事。
1997年、クイーンエリザベス2ワールドクルーズ・オフィシャルコンサートで古澤巌と共演。
1999年からグローバル・カルチャーサロン、フィランソロピープロジェクトのコンサートに定期出演。
国内外でヴァイオリンの天満敦子、古澤巌、チェロのルドヴィート・カンタ、クリストフ・ボー、二胡の許可らと共演し、好評を博している。
小林亜星と天満敦子、ふたつの才能の出逢いから生まれた心の歌。

ねむの木の子守歌
天満敦子(ヴァイオリン) 吉武雅子(ピアノ)
CD:KICC530(キングレコード)\3,000(税込)
●ねむの木の子守歌((山本正美)●夏の思い出(中田喜直)●あざみの歌(八洲秀章)●宵待草(多 忠亮)●中国地方の子守歌(岡山県民謡)●旅人の詩(小林亜星)●この道・城ヶ島の雨(山田耕筰・梁田 貞)●タンゴ・ハポネス(小林亜星)●夕暮れ(小林亜星)●見上げてごらん夜の星を(いずみたく)●涙そうそう(BEGIN)●睡蓮(小林亜星)●北の宿から(小林亜星)●過ぎ去りし日々(小林亜星)
録音:2005年2月14、15日横浜フィリアホール
「第47回日本レコード大賞企画賞」受賞!
小林亜星が新曲3曲を書き下ろし、皇后さま作詩でおなじみの「ねむの木の子守歌」と「夏の思い出」を編曲。日本の名曲の数々を、美しくも切なく・・想いの限りを弓に託し、謳いあげる魅力満載のアルバムです。
レコード芸術誌特選盤
戦没画学生の絵に捧げる、哀切のヴァイオリニスト天満敦子の調べ…。

天満敦子 in 無言館
天満敦子(ヴァイオリン)【無伴奏】
CD:KICC1275(キングレコード)\3,000(税込)
●アダージョ~無伴奏ソナタ第1番より(バッハ)●鳥の歌(カタロニア民謡/カザルス編)●トロイメライ(シューマン)●独奏ヴァイオリンのための譚歌五色(和田誠)●叱られて(弘田龍太郎)●知床旅情(森繁久彌)●からたちの花(山田耕筰)●望郷のバラード(ポルムベスク)●ジュピター(ホルスト)●花は咲く(菅野よう子/和田薫編)
録音:2016年5月24日、25日、6月15日上田市、無言館
戦没画学生慰霊美術館「無言館」
1997年、上田市塩田平の丘の頂に開館。日中戦争・太平洋戦争に出征、志半ばに戦死した画学生百余名、七百余点の遺作、遺品を収蔵する。天満敦子は、初めて訪れて以来、18年間に渡り毎秋コンサートを開催し続けている。