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PDF表面:鈴木大介「ギターは謳う」

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バッハからデューク・エリントン、そして武満徹

鈴木大介「ギターは謳う」

タイトル 鈴木大介「ギターは謳う」
日 時 2024年5月18日(土)13:00開演(12:30開場)
会 場 札幌コンサートホール Kitara小ホール
料 金

全席指定 ¥5,000 (税込)

※車椅子席¥2,000(オフィス・ワンで取り扱い)

※未就学児の入場不可

予定曲目

●J.S.バッハ:組曲ロ短調BWV997より 前奏曲/フーガ(原曲 リュート組曲第2番ハ短調)

●シューベルト(メルツ編):セレナーデ

●メルツ:ハンガリー風幻想曲

●メンデルスゾーン:無言歌Op.19-6「ヴェネツィアの舟唄」

●タレガ:アルハンブラの思い出

●デューク・エリントン(鈴木大介編):イン・ア・センチメンタル・ムード/ソリチュード/A列車で行こう

●武満徹:ギターのための12の歌~ミッシェル/イエスタデイ(レノン&マッカートニー)、インターナショナル(ドジュイテール)、サマータイム(ガーシュウィン)、オーバー・ザ・レインボー(アーレン)、失われた恋(コスマ)、シークレット・ラヴ(フェイン)、早春賦(中田章)、ロンドンデリーの歌(アイルランド民謡)、星の世界(コンヴァース)、ヒア・ゼア・アンド・エヴリウェア/ヘイ・ジュード(レノン&マッカートニー)

●武満徹(鈴木大介編):燃える秋/波の盆/ワルツ~「他人の顔」より

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コード [Pコード] 263-347 [Lコード] 12399

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ギターという楽器に特別な愛着を抱いていた武満徹が最晩年に出会い「今まで聴いたことのないようなギタリスト」と評したことで注目を集めた鈴木大介は、その後、クラシック・ギターの名手として、又、現代音楽や知られざる名曲の紹介者、ジャズ・タンゴ・映画音楽等の名アレンジャーとして精力的に演奏活動を続け、日本を代表するギタリストとして揺るぎない評価を得ております。

今回、前半ではクラシック・ジャズの名曲を8弦ギターによる新たな挑戦でお届けいたします。そして後半は、武満没後25年となった2021年に鈴木大介が3度目の全曲録音を果たした武満アレンジの<ギターのための12の歌>をメインにプログラムが用意されました。名手ならではの“謳うギター”をお楽しみください。

ギターで"謳う"のは、声にならない詞(ことば)に思いをこめるということです。いつおさまるとも知れぬ不安のなかで、"歌"を奏でることにのせる気持ちはますますふくらんでゆきました。
第二次世界大戦に疲弊した日本で音楽を志し、世界的に愛される作曲家となられた武満さんが、高度成長期の激動の後にようやく安定した生活を取り戻したかのようだったであろう1977年に、"ひとつの地球が歌うことへの讃美"として編まれた曲集を、僕はコロナによって誰もが等しく危機に直面している地球で弾いている、そのことを思った時、まさに自分にとってもう一度この作品集を録音する機会がやってきているのだと気づきました。

今回は、僕にとって3回目の全曲録音になります。最初の録音では収録時間の都合で繰り返しを省略せざるをえなかったため、その4年後という早い時期に再録音したので、およそ20年ぶりの録音になります。

鈴木大介
~CD「ギターは謳う」(2021年9月発売)ライナーノーツより抜粋~

鈴木 大介(ギター) Daisuke Suzuki, Guitar

鈴木 大介

© Nobuo MIKAWA

作曲家の武満徹から「今までに聴いたことがないようなギタリスト」と評されて以後、アンサンブルとコンチェルトを含む膨大なレパートリーでの、明晰な解釈力と洗練された技術など、多くの点で常に注目を集めている 。

1992年、スペイン・バルセロナのマリア・カナルス国際コンクールで第3位、93年のアレッサンドリア市国際ギター・コンクールでは優勝を果たした。 

現代音楽の初演も多く、武満徹作曲「森のなかで」「スペクトラル・カンティクル」の世界初録音を始め、これまで、池辺晋一郎、西村朗、猿谷紀郎、伊左治直、林光、酒井健治、渡辺香津美ら多くの作曲家による新作を初演している。

近年はタンゴやジャズ、また自作品によるライヴ演奏も行い、2016年に録音が発売され、翌年出版もされた「12のエチュード」他の自作品も絶賛された。また多くの名曲のアレンジは録音でもコンサートでも好評で、内外のギタリストにも提供され、各地で演奏されている。

美術館でのコンサートも数多い。特に都立現代美術館での「田中一光展」(2003年)、国立新美術館での「オルセー美術館展」(2010年)、ブリヂストン美術館での「ドビュッシー、音楽と美術展」(2012年)では、展示作品のテーマに即したプログラムをプロデュースし、大きな話題となった。

30作以上ある斬新なレパートリーと新鮮な解釈によるアルバム制作はいずれも高い評価を受け、『カタロニア讃歌~鳥の歌/禁じられた遊び~』は2005年度芸術祭優秀賞(レコード部門)を受賞。2011年の板倉康明指揮 東京シンフォニエッタと初演した西村朗「天女散花」のライヴ盤は同年度のレコード・アカデミー賞現代音楽部門を受賞した。

2021年9月アールアンフィニ レーベルからの発売のCD『ギターは謳う My Guitar’s Story』では、武満徹編のポピュラーソング集「12の歌」を20年ぶりに再録。ディアンス編のシャンソンや自編のジャズ・スタンダードとピアソラ作品を併録している。

武満徹の映画音楽をギター(またはギター・デュオ)のために原曲のスコアからアレンジするプロジェクトを1999年より継続的に行っており、これまでに3タイトルのCD(『どですかでん』『夢の引用』『森のなかで』)を発表。

楽譜は現代ギター社から『12のエチュード』『キネマ楽園 ギター名曲集』『Daisuke Suzuki The Best Collection for Guitar solo』を発売。2021年2月には、武満徹没後25周年を記念して、『武満徹 映画とテレビ・ドラマのための音楽 鈴木大介によるギター編曲作品集』が日本ショットより出版された。

横浜生まれ。洗足学園音楽大学客員教授。ギターを市村員章、福田進一、尾尻雅弘の各氏に、作曲を川上哲夫、中島良史の両氏に師事。ほかに、ザルツブルク・ モーツァルテウム音楽院においてエリオット・フィスク、ホアキン・クレルチの両氏に師事。
第10回出光賞、第56回芸術選奨新人賞を受賞。

公式ウェブサイト https://www.daisukesuzuki.com/
ブログ https://daisukeguitar.seesaa.net/

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