待望のソロ・リサイタルが16年ぶりに実現!ますます円熟を深めるピリスが紡ぐシューベルト。
マリア・ジョアン・ピリス ピアノ・リサイタル
タイトル | マリア・ジョアン・ピリス ピアノ・リサイタル |
---|---|
日 時 | 2014年3月15日(土) 1:30pm開演(1:00pm開場) |
会 場 | 札幌コンサートホール Kitara大ホール |
料 金 |
S ¥6,500 (会員 ¥6,000) A ¥5,500 (会員 ¥5,000) ※車椅子席 ¥3,000 (オフィス・ワンで取り扱い) |
曲目 |
|
リンク | |
コード | [Pコード] 214-330 [Lコード] 16970 |
ポルトガルのリスボンに生まれ、その早熟な才能を開花させたピリスは、30代の頃、手首の故障による7年間の演奏活動の中断・闘病を経た後、さらに深みを増した演奏により、世界屈指のピアニストとして見事な復活を果たしました。
自然体でありながら、一音一音に心を通わせ、ニュアンスに満ちた豊かな歌心と深々とした情感を湛える暖かみのある美音は、多くの人々の心を捉え、充実した内容の演奏活動によりつねに高い評価を得ております。
2013年3月アントニオ・メネセスとのデュオ・リサイタルは、その絶妙のアンサンブルで聴衆を魅了、各紙コンサート評等で「奇跡の名演」」と大絶賛を浴びました。
そして2014年春、ピリスが再び札幌Kitaraに登場、16年ぶりとなる待望のソロ・リサイタルが実現いたします。
今回は、最新CD「シューベルトのピアノ・ソナタ集」から、シューベルト最高傑作とされる最後のソナタ第21番をメインに据えたプログラムが予定されております。お楽しみに

「シューベルトの作品に近づくには、ありのままの自分と向き合わなくてはなりません。彼は人生の痛みや病気など、すべてを自然な形で受け入れ、深い包容力をもって短い人生を生き抜きました。しかも、その音楽には涙を呑み込んで笑顔すら見せているような健気なところが見受けられます。それらを表現するためにピアニストはあらゆる余計な衣を脱ぎ捨て、ありのままの姿になる必要があります。頭で音楽を考えすぎてはいけないのです。これがシューベルトは難しい、といわれる理由のひとつなのでしょうね。」
「演奏者として作品にアプローチする場合、自分なりに作品を捉え、解釈するという方法があります。あるいはそれとは逆に、作品を捉えたりせず、あるがままに受け入れることもまた可能なのです。」
マリア・ジョアン・ピリス
CD「シューベルト:ピアノ・ソナタ第16番&第21番」のライナーノーツより (訳:木村博江)

マリア・ジョアン・ピリス
同世代の演奏家を代表するピアニストのひとり。彼女の芸術の持つゆるぎない完成度、雄弁さ、力強さは、聴衆を魅了してやまない。
1944年7月23日、リスボンに生まれ、1948年には初の公演を行った。
後にドイツにてローゼル・シュミットとカール・エンゲルに師事する。ソリストとしてはもとより室内楽活動に好んで取り組み、オーギュスタン・デュメイ、アントニオ・メネセスなどを始めとする多くのアーティストと共演。
また、1970年以降、芸術が生活、地域社会、教育に与える影響の研究と、社会の中で教育学的理論を実践するための新たな方法の立案に力を注いでいる。ここ10年間は、世界各地から集まった学生を対象に多くのワークショップを実施し、自らの哲学や教授法を日本、ブラジル、ポルトガル、フランス、スイスに紹介してきた。
最近では、ベルギーのエリザベート王妃音楽大学で教鞭を執り、優れた才能を持つ若手ピアニストの指導にあたっている。
2013/2014シーズンには、ソロ・リサイタル、アントニオ・メネセスとの室内楽コンサートのほか、ベルナルド・ハイティンク、クラウディオ・アバド、リッカルド・シャイー、ジョン・エリオット・ガーディナー、イヴァン・フィッシャー等の指揮と、ヨーロッパの主要オーケストラと共演する。また、2014年春、ロビン・ティチアーティ指揮スコットランド室内管弦楽団とのアジア・ツアーが予定されている。
マリア・ジョアン・ピリスの録音はドイツ・グラモフォンから数多くリリースされており、独奏曲から室内楽、協奏曲と幅広く多様性に富んでいる。最新のシューベルト独奏曲のCDは、批評家から高い評価を受けている。