「このニュアンスに富んだ歌心あふれるピアニストは誰？」

初めてＣＤジャケットを目にした多くの方はおそらく軽い驚きをおぼえることでしょう。そこには、まだあどけなさの残った天使のように無垢で繊細、そしてちょっと不思議な少年が写っています。

牛田智大は、１２歳にしてすでに確固たる自分の世界を持ったピアニストです。天才と言われる若い演奏家の多くが並外れた超絶技巧で私たちを驚かせるのとは違い、その澄んだ音色は、まるで別世界から降り注ぐやさしい雨のように聴くものの心を打ちます。

牛田智大は、1999年10月福島で生まれ、生後すぐ中国・上海で育ちました。2009年小学校入学時に帰国、昨年12歳でＴＶ番組「題名のない音楽会～未来の大器」に出演、外見から想像できない大人のピアニズムに注目が集まり、今年３月にクラシック日本人ピアニストとして史上最年少ＣＤデビューを果たしました。今、ひそかにファンが増えている話題のピアニスト、牛田智大の札幌デビューリサイタルをどうぞお聴き逃しなく。